※なお、投資などは自己責任でお願いします。
インターネットの片隅では「世界通貨リセット」の話が出回り、オフショア業界では、それについてコメントしたり、世界通貨リセットについて意見交換がされたりしています。
世界通貨リセットの話は、こんな感じです。アメリカはますます負債を抱えるようになっています。債務水準は非常に高く、新興国や資源を持つ世界中の国々が立ち上がり、何十年も続いた米ドルの基軸通貨としての地位を覆そうとしています。それに伴い、米ドルの価値は暴落し、あなたのドルは過去のハイパーインフレの通貨のようにトイレットペーパーの価値ではなくなるのです。
1970年代、今から40年、50年も前に「米国に資金を奪われる前に、米国から資金を引き揚げろ」と言われてきました。この50年間、米ドルはそれほど大きな変動はありませんでしたが、ユーロのような他のグローバル通貨の間で、ある程度は変動しています。
アメリカ政府と米ドルは長期的には問題があります。アメリカは目一杯の借金をしており、持続不可能だと思います。しかし、突然、明日や来月に目が覚めたら米ドルが無価値になっているという考えは、少し馬鹿げています。
だから、私が絶対にお勧めしないのは、例えば米ドルやユーロをイラクディナールに換えて、この世界通貨リセットによってパワーバランスが米ドルからイラクディナールのような資源国を含む通貨バスケットに移行することを期待することです。
イラクは様々な問題を抱えています。イラク·ディナールは、15年前から陰謀論者の中で浮いている投資先として注目されていますが、悪い投資でしかないです。お金の無駄遣いになるかもしれません。
やはり様々なリスクを避けるには、合法的に開設できるオフショア銀行口座を通じて他の通貨への分散投資です。スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、カナダドルなど、安全資産となる通貨もあります。
リスク許容度があれば、アルメニア·ラムを保有するために10%の報酬を得ることは悪いことではありませんし、より安定した実績を持つエキゾチック通貨を把握すれば、ポートフォリオの一部となり得ると思います。
金や銀をポートフォリオに入れるのも悪くないと思いますし、暗号通貨もいいでしょう。暗号通貨で大成功した人たちもいますが、近い将来に目を覚まして、これまで何十年も働いてきたやり方を一新し、世界の通貨システム全体に投げかけるという考えは、実現しないでしょう。
世界貿易がドルで行われていることに不満を持つ国が増え、徐々に移行していく可能性があり得ます。ブラジルやその他の国も、独自のシステムを構築しようとしていますし、サウジアラビアも独自のシステムを構築しようとしています。以前は比較的重要でなかった国々が裕福になり、発言力を持つようになったのですから、時間が経つにつれて、より多くの国が発言するようになると推測されます。
乱暴な通貨や投機的な賭けに全財産を投じるのは、考えるべきです。米ドルのリスクを考慮し、オフショアに参入して分散投資をするのは良い手段の一つです。