意外と知らない人が多い!?オフショア銀行口座の開設方法とは?

Home 9 海外PB・海外銀行 9 意外と知らない人が多い!?オフショア銀行口座の開設方法とは?

オフショア銀行口座を開設するために知っておくべき具体的な内容を説明します。オフショア銀行とは、居住国外に開設する銀行口座のことです。私たち日本人であれば、日本以外の国に銀行口座を開設することをいいます。オフショア銀行の存在を知っていたとしても、開設する方法を知らない人がほとんどですので今回わかりやすく開設していきます。

 

オフショア銀行開設までのステップ

開設する際には、実際に現地銀行に行き、口座を開設してみましょう。多くの国では、ただ歩いて行くだけで開設可能です。例えばトルコの隣国、ジョージアでは予約も紹介も必要ありません。パスポートと住所を持って行くと、口座を開設することができました。また、事業用口座など口座の種類によっては、予約が必要な銀行もあります。

またケイマン諸島のように租税回避地として名が知られている国で口座開設する際には、原則としてジョージアのようにふらっと立ち寄って開設するのは難しいです。もし、口座開設する際には、いきなり窓口に行くのではなく、事前に電話などで問い合わせるのがベストです。その際には、予約の有無だけでなく、ビザや市民権、労働許可証のない外国人を受け入れているか、さらには保証金が必要かどうかを確認すると良いでしょう。

 

世界各国の銀行では、厳格な顧客情報ルールにより、観光客に口座を開設する行為を厳しく取り締まっています。国によっては、その国に住んでいない人の口座開設を全く受け付けない国もあります。リスクと思われる人を引き受けたくないのです。そのため、シンガポールなどの国では、従来は最低でも最初に1000ドル(約12万円)を口座に入れていれば問題ありませんでしたが、20万ドル(約2500万円)を入れてほしいと言われるようになりました。

証明書など何が必要なのか、どんな書類が必要なのか、外国人でも受け入れてくれるか、保証金はいくらか、予約は必要なのかなどは、事前に電話で確認しておきましょう。中には、外国人全般の開設を断る銀行もありますが、前もって銀行にコンタクトを取っておけば、問題は少なくなるでしょう。

 

オフショア銀行への入り方

意外に思うかもしれませんが、銀行に入るときの準備や服装は、口座開設の成功率を左右します。開設する銀行の目星がついたら、開設のやり取りに向けて作戦を練っていきましょう。銀行は、あなたがどこで税金を支払っているのか、各国で納税しているのか、何のために口座を作るのか、その口座で何をするつもりなのか、最初の預金額はいくらか、などを知りたがります。

いきなり銀行に行って、例えば「税金がかからないと聞いたので口座を作りたい」と言っても、口座は作ってもらえません。過去には、シンガポールの銀行でそのような言い方をして、口座開設を却下されたケースがありました。

また、ぼろぼろのTシャツで現れたら、多くの銀行は相手にしてくれないでしょう、口座開設の理由を正確に把握し、詳細な状況をすべて事前に準備しておくとよいでしょう。準備ができたら実際に店舗に行くことになりますが、銀行の本店に行くことを強くオススメします。なぜなら、本店で働く人々は一般的に経験があり、銀行の方針についてより良く知っているからです。

オフショア口座を開設するための流れを見ていきましたが、何となくかもしれませんがイメージがつかめてきたでしょう。日本で銀行口座開設する際とは違い、色々準備が必要なのが海外での口座開設です。

 

リモートでのオフショア口座開設

こういうご時世もあってか、リモートでのオフショア口座の開設も可能な銀行も出てきています。しかし、直接銀行に行って開設するよりも時間がかかるケースがほとんどです。ベリーズ、ケイマン諸島、クック諸島、バヌアツなどといった租税回避地の銀行でリモートで口座を開設する場合、書類に記入し、パスポートの公証コピーを用意し、その書類をすべて銀行に送付する必要があります。

手続きは、すべて銀行が行ってくれますが、多くの場合、口座開設に時間を要します。しかし、手間を省きたいのであれば、選択肢の1つであることは確かです。

 

まとめ

オフショア口座は一般に、政府の資金移動に関する規制により、開設や利用がますます困難になっています。各国政府は、銀行に対して、これまで以上に顧客情報を把握することを求めています。その結果、多くの銀行が海外居住者のクライアントを持つことを渋るようになっています。

リモートで口座を開設するにしても、本人が直接訪問して開設するにしても、越えなければならないハードルはしばしばありますが、入念な準備を行うことで海外へ口座を開設することができます。

n202306-banner

リタイア後に海外王様生活を楽しむ極意とは?

皆さまは、1度は「引退して王様のように暮らしたい」と思ったことはないだろうか?最近、とある人が「100万ドル(約1.3億円)で一生王様のように暮らせる場所はどこか」という興味深い議論に出くわしました。人はこんなことを空想します。彼らは、お金を山ほど貯めて、一生そのお金で暮らしたいと思っているのです。...

【徹底解説】法人の株主を隠すノミニーシェアホルダーとは?

ノミニーシェアホルダーとは? 海外で法人設立する際には、ノミニーという制度を活用して、法人の本当のオーナーの名義や本当の株主の名義を表に出さないようにすることができます。中でも、「ノミニーシェアホルダー」とは、実質的なオーナーに代わって会社の株式を保有する名義株主を指します。...

【必見!】米国銀行口座の知られざる秘密とは?

アメリカには多くのビジネスチャンスがあり、世界経済をリードする超大国であるという認識は、誰にも共通していることでしょう。もし、皆さんが最高の銀行を求めるなら、アメリカ内に様々な選択肢があります。しかし、アメリカで銀行口座を持つにあたり、いくつか注意すべきこともあります。例えば、アメリカに口座があれば、1回も入国しなくても税金から取られてしまいます。...

【日本の保険よりも遥かに上!?】アメリカの生命保険の実態

アメリカの生命保険は、世界の他の国と比べても優れた保障内容となっています。また、保障額も他国と比較して高額なものが多く、日本円で1億円の保障が得られる保険もあります。これは、家族や大切な人を守るための保障を求める人にとって、魅力的な機能です。 アメリカの生命保険の主な特徴  柔軟な保障オプション -...

【海外節税のTips】タックスヘイブンのメリット・デメリットを徹底解説!

税制は各地域で大きく異なります。世界の中でも特定の国々は、自国の税制対象者および/またはその地に拠点を置くオフショア企業、信託、その他の金融機関に対して、数多くの税制上の利点を提供していることでよく知られています。...

40代からの海外移住計画:暗号通貨を活用してタイのエリートビザを手に入れる

はじめに 海外移住は、人生の新たなステージを迎える富裕層やリタイヤした40代以上の方々にとって、非常に魅力的な選択肢です。特に、暗号通貨の浸透に伴い、海外移住の方法はより多様化しています。この記事では、タイへの移住を検討している方々に、タイランドエリートビザの取得方法とそのメリットを紹介します。   タイランドエリートビザとは...

【日本はランク外!?】世界の安全な銀行がある10カ国とは?

海外の銀行の世界に初めて足を踏み入れた方は、その安全性に不安を感じるかもしれません。 オフショアの銀行にお金を移すと、そのお金が消えてしまうのではないか? と思う人もいるかもしれません。しかし、先進国のほとんどでは、銀行の顧客に対して、何らかの形で預金保険制度が設けられています。 毎年、Global Finance誌は...

今すぐやっておきたい!アメリカ経済の急変に備える謎の儀式とは?

増税を試み、かつてないほど大量の紙幣を印刷して、狂ったように消費を行うなど、米国政府は制御不能に陥っています。そして今、ある銀行が、米国に悲惨な結末が待っているかもしれないと警告しています。なるべく恩恵を受けられて、好きな場所で自由なライフスタイルを構築していきたい人が多いと思いますが、自分の周りで起こっている状況を意識する必要があります。   ドイツ銀行の衝撃の警告内容とは?...

シンガポールを活用した禁断の節税スキームとは?

※注意:節税スキームを実施される際には事前に各税理士にご相談ください。また自己責任でお願いします。 節税スキームを設定することは、支払う税金の額を減らすために有効な方法です。住宅ローン金利控除やキャピタルゲイン控除など、利用可能な一定の控除や免除を利用することで実現できます。 節税スキームを設定する最初のステップは、会計士や税理士、ファイナンシャル・アドバイザーに相談することです。...

海外富裕層が絶対行う資産保全の極意

お金を稼ぐことは多くの人にとっての目標であり、それは家計に関しても同じです。ある程度の財産を手に入れたら、それを守り、お金を増やし続けることが大切です。そこで登場するのが「資産保全」です。資産を保全することには多くの利点・方法がありますが、この記事ではそれについて説明します。資産保全のメリットを知るために、ぜひ読み進めてみてください。...