増税を試み、かつてないほど大量の紙幣を印刷して、狂ったように消費を行うなど、米国政府は制御不能に陥っています。そして今、ある銀行が、米国に悲惨な結末が待っているかもしれないと警告しています。なるべく恩恵を受けられて、好きな場所で自由なライフスタイルを構築していきたい人が多いと思いますが、自分の周りで起こっている状況を意識する必要があります。
ドイツ銀行の衝撃の警告内容とは?
2022年6月7日、ドイツ銀行は新シリーズの最初のレポート「インフレ」と題する報告書を発表しました。この報告書によると、「米国のマクロ政策、ひいては経済における政府の役割そのものが、この40年間で最大の方向転換を遂げようとしている。ひいては、それが不快なレベルのインフレをもたらすことを懸念している」と述べています。
米国経済がすでにインフレに見舞われているかと思います。米国労働統計局による最新のインフレ報告書によると「4月、全都市消費者物価指数は季節調整済みで0.8%上昇:過去12ヵ月では4.2%上昇 」とあります。年間4.2パーセントのインフレ率はかなりの値かもしれません。この1年、第二次世界大戦以来の巨額の財政支出を行ったワシントンDCでは、迫り来るインフレの脅威はあまり気にしていないのかもしれません。
ドイツ銀行は「現在の財政出動は、第二次世界大戦前後に見られるものと比べても遜色ない」指摘しています。米国の財政赤字は4年間で15~30%にとどまりました。パンデミックと第二次世界大戦の間には多くの大きな違いがありますが、経済が正常化し、溜め込んだ需要が解放された後の1946年、1947年、1948年の年間インフレ率は8.4%、14.6%、7.7%でした。
もし米国経済が第二次世界大戦後のようなインフレスパイラルに陥れば、私たちは耐え難い経済的苦痛に瀕するかもしれません。
ドイツ銀行曰く「金融刺激策も同様に息を呑むようなものであった。数字上では、FRBのバランスシートはパンデミックの間にほぼ倍増し、8兆ドル近くになった。2008年の危機では1兆ドル強しか増えなかったのに、その後の6年間でさらに2兆ドルも増えたのだから、比較にならない」経済学者なら誰でも知っているように、短期間に大量の紙幣を印刷すること(パンデミック時に連邦準備制度が行ったこと)は、重要なインフレ要因にもなっていきます。
このようなことは、過去一世紀の間に何度も起こってきた。ワイマール・ドイツから現在のベネズエラに至るまで、大量の紙幣印刷はより新しく機能し、常に制御不能のインフレに拍車をかけました。ドイツ銀行の報告書では「インフレの再来が懸念される」という悲惨な警告で締めくくられています。50年前に我々の社会や経済が高インフレに脅かされたことを記憶している人はまだ少ないです。経済学の最も基本的な法則、すなわち千年以上の時の試練に耐えてきた法則は、中断されていません。
中央銀行が主な財源とする債務の爆発的な増加は、インフレを引き起こす可能性が高いでしょう。物価の上昇はすべての人にふりかかり、その影響は特に社会的弱者にとって壊滅的なものになる可能性があるかもしれません。悲しいことに中央銀行がこの段階で行動を起こすと、急激な政策変更を余儀なくされ、政策立案者が社会が必要としている社会的目標を達成することが難しくなるだけです。
アメリカ経済の急変に備えて行うべき●●とは?
ドイツ銀行のインフレに関する報告は以上ですが、皆さんの中にはゾクッとされた人もいるでしょう。昨今のインフレから既に多くの人が、暗号通貨に資金を移動させています。ハードアセットに資金を移動させている人もいるでしょう。やはり重要なのは分散投資です。
金と銀はやはり手堅い資産になっていきます。欧米の政府は確定申告で「暗号資産を持ってるか?」と聞いてきます。金は国内だけでなく、海外に置くこともできます。銀行システムの外で保管することもできます。個人の金庫室や個人の箱に保管することもできます。
また多くの億万長者が注目しているのが、農地生産性の高い不動産です。南米の農地なら果物や野菜、動物など、自分たちの食料を確保できるだけでなく、多くのスペースを確保できます。今世界で起こっている多くの混乱から、あなたは解放させてくれるかもしれません。第二の住居を手に入れることができたり、第二のパスポートを取得することもできます。 南米のエクアドルのような国には、非常に安い不動産があり、買いに行くこともできます。グルジアのような国も非常に安く、アクセスも便利です。ブルガリアなども同様です。
ヨーロッパでも、南米でも、自分の土地に木を植えておくとお金をもらえるところがあります。100エーカーの土地で、木や動物たちと暮らすことができ、管理人を雇ってお金を稼ぐこともできます。マンゴーを育てて売るのも悪くないです。ですから、様々なものに分散投資すれば、資金を海外に移せますし、もし状況が悪化したときにはその状況を上手くやり過ごすための資産になっていきます。