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September 10, 2007
楽しくなければ 勉強じゃない!その①
以前T君という少年がいました。そしてすこぶる熱心なお母さんが見え隠れするほど、きちんと見守られていました。でも、決して過保護にはせず、自立を目指した受験が目標でした。それは中学・高校を卒業し海外の大学に留学し、世界と言う舞台で科学者としてグローバルに育って欲しいという長い人生設計がご両親にあったからです。だからこそたとえ辛くて涙を見せてもじっと温かい眼差しで励まし続ける方でした。
そんな彼は天真爛漫、そして何より少年らしいイタズラ心も持ち合わせ、塾の休憩時間は常に鉛筆や消しゴム、定規などを利用して友達と遊んでいました。実はこの遊び感覚が中学入試本番で発揮されることになるとは誰も予想していませんでした。

第一志望校は算数が鍵、複雑な規則性や計算も面倒な体積・容積さらには速さと割合と言った具合にほぼ全範囲から難解な問題が出題される特徴でした。そしてこの年、斬新な問題が出現したのでした。それはサイコロを何度かランダムに転がし、最後に上部に来た目の数を答えさせる問題です。その後、多くの学校でこの問題を引用することになるのですが、これには多くの受験生も頭を抱えたことでしょう。
ところがこのT君、この問題を見てすぐに思いついたのです。『そうだ!実際にやってみよう!』・・・と目の前にあった消しゴムの6面にサイコロの目を書き、問題文に沿って机の上で転がしたのでした。もちろんその様子を見た周りの受験生も真似をしたことは言うまでもありません。そして見事に合格、彼のイタズラ心はさらに磨かれていったことは言うまでもありません。
現在はアメリカのMITに留学中のT君。僕はこのT君から、子どもの柔軟な発想と遊び感覚の重要性を学びました。きっと、ただただ机に向かう勉強だけではこのようなことにはならなかったことでしょう。
【中学受験 楽しくなければ勉強じゃない!】
投稿者 yoshinori_y : September 10, 2007 12:00 AM