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September 12, 2007
楽しくなければ 勉強じゃない!その③
以前 近隣の住民の方に叱られたことがあります。それは、塾の授業がうるさい!という理由からでした。しかも、「塾なのにどうして子どもたちが叫んだりドンドンという音がするんですか?」と不思議そうでした。
当時は住宅地にあった戸建を教室にしていました。とは言っても結構大きな病院の建物跡をお借りして教室にしていました。そして、社会の授業の最後は決まってリクエストが寄せられたのです。「は~や押し!」「は~や押し!」・・・と。そうなんです。社会でクイズをやれ!という子ども達のリクエストだったのです。当時はTVでもクイズ番組が流行っていました。特にこの早押しタイプです。
それからと言うもの、社会の最後の15分はその週の範囲から問題を出題し、子ども達がわかった順から答えていくというスタイルになりました。またこれが凄いんです。あまりに机を叩きすぎて手にアザを作った子もいました。また、授業が終わるとほとんど全員が手のひらを真っ赤にし興奮しながら帰るのでした。中には答えもわからずに勢いだけで机を叩く子もいたのでしょう。
悩んだのはお母さん達です。「あれほど社会が嫌いだと言っていた娘がよく社会の勉強をするようになったんです。しかも、塾の授業の帰りはなんだかとっても興奮しているんです。そして先日気がついたのですが、なぜか娘の手のひらが真っ赤になっていたのでお電話を・・・」と、こんな調子でした。さすがにクイズをやっていますとも言えず、当時は「そうなんですかあ・・・ どうしたんでしょうね?」と、ほとんどの子が親にも言わず、こっそり毎週の楽しみにしていたようです。
実は僕も小学生の頃、音楽の授業が決まって最初は「イントロ当てクイズ」でした。クラシックのレコードに先生が瞬間的に針を落とします。そしてそのイントロだけで曲名を考える、今から思えばなんと斬新的だったことでしょう。でも、音楽室はアリの足音さえしない静けさ、あれほどに瞬間の音に耳をすましたことは今でも忘れません。おかげで両親はそんな息子に【カラヤン全集】なる30枚組みのレコードをねだられることになるとは夢にも思わなかったでしょう。そしてそのことが僕が音楽にのめりこむきっかけになったのでした。
だから当時の子ども達の心境は懐かしいものがあり、できることなら僕が回答者になりたかったと何度思ったことか。15分は本当に凄まじい盛り上がりでした。女子も男子顔負けです。確かに精神的・肉体的にもスッキリとしたのかも知れませんね。それでこんなことが毎週続いたために近所の方からお叱りを受けることになってしまったわけです。
で、それからは「早押し」が「早上げ」に変身したのですが、残念ながらこれは盛り上がりに欠けました。それはそうですよね。ただ単に空を切るだけですから。出題者側も盛り上がりませんでした。
しかし、この当時の子ども達はそんなことも影響し、素晴らしい社会の成績でもありました。なんだ!社会はこういう風にして覚えればいいんだ!と理解したきっかけでもありました。本当に子どもは遊びの天才だとも思ったものでした。

【中学受験 楽しくなければ 勉強じゃない!】
投稿者 yoshinori_y : September 12, 2007 12:00 AM