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August 10, 2007
中学受験というフライト飛行
遠い昔、ある国へ旅した時のこと、香港からの飛行機はかなり気圧の不安定な航路を飛んでいました。そして、長い時間に渡りとても激しい揺れに見舞われ不安の中でのフライトだったことを覚えています。
中学受験もある意味フライトに似たところがあります。まずは緊張の離陸。まさに受験勉強を始める時に似ています。乗員・乗客が緊張の一瞬を迎えます。それは塾での最初の授業の日のようです。そして無事に地上を後にします。さあ、問題はここからです。安定した飛行を保つためグングン上昇していきますが、途中で雲や強風あるいはエアポケットのような障害に遭遇します。この間は操縦かんを離せません。何度も揺れを伴い、それでもバランスを保ちながら目標の高度まで上昇し続けます。多くのパイロットが最も緊張を覚える時だそうです。私達も受験勉強を始めた親子が安定した日々を送れるまで、やはり目が離せません。
そしてようやく水平飛行に入ります。受験勉強では普通この到達地点に至るまで早くて3ヶ月、遅くて半年、いや場合によっては1年以上もかかります。機長である子ども達を支えるクルーがシートベルトを一旦外せる時です。
それでついに着陸する滑走路が見てえてきます。そう!中学受験の入試日です。ところが、離陸もそうですが、着陸もまたさまざまな困難が待ち受けています。高度を下げていくとやはり気流や気圧の不安定なところにぶつかります。そしてもうこの段階では自動操縦ではなくしっかりと操縦かんを握る受験生とそれを支えるクルーが全員で最後のミッションに向かいます。風に煽られ機体のバランスを崩します。さらに減速。逆噴射を用い機首を上げながら失速に注意します。ところが、入試が近づくとクルー全員の呼吸が乱れることがあります。不必要な行動に出て機体のバランスを崩すこともあります。速度計と高度計そして目標地点の位置を確認しながらの着陸態勢は非常に難しい技術が必要です。受験では精神面と肉体面そして学力のバランスを上手に保ちながら子ども達への影響を最小限度に抑えます。どれか一つでもトラブルを起こすと機体はたちまち失速し危険な状態になります。緊急事態にもなりかねません。
ところが最近は飛行機も滑走路も準備したから、後は自分でフライトして無事に目標地点に着陸しなさい的なことを子どもに示す親御さんがいらっしゃいます。それはあまりに無謀です。上記のように最後の格納庫にてエンジンを停止するまではクルー全員がしっかりと見守らなければ無事にフライトは成功しないのは当然です。子どもはまだまだ発展途上の12歳です。
いつもしっかりと見守り、何かあれば迅速なサポートができるコックピットを常に保ちたいものです。
投稿者 yoshinori_y : August 10, 2007 12:00 AM