« July 2007 | メイン | September 2007 »
August 31, 2007
中学受験 塾と家庭の関係
中学受験はわずか12歳の子ども達の大イベントです。そのため、このイベントを支えるサポーターの役割がとても大切になります。

・スケジュール管理 ・・・ 1週間の生活管理(起床・朝食・学校・自由時間・家庭学習・塾・習い事・夕 食・就寝・お手伝い・家族の団欒・運動)
・健康管理 ・・・ 日ごろの体調の管理のためにも、睡眠・食事・運動および心のケア
・学習管理 ・・・ 塾の予復習、テストの準備と復習、成績管理、ノートチェック、弱点補強
・教養 ・・・ 読書、新聞、家族の話題、芸術、探求
・その他 ・・・ 学校見学、説明会参加、塾の面接、入試・受験関係の情報収集
このように多岐にわたります。それぞれご両親の役割分担あるいは塾とのリレーションなど、ぬかりなく
準備・ケアする必要があります。そして、手が足りない場合はその対処法を検討します。くれぐれも子ども達を放置せず、常に気配り、心配りを忘れないようにしたいものです。
最近の子ども達は必要以上に頑張ります。親のため、塾のため、あるいは何かのため頑張りすぎて体を壊してしまうこともあります。わが子の目を見て過ごすことがとても大切です。いつも子どもらしく輝いているためにも。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 30, 2007
模擬試験 悲喜こもごも
私達にとって模擬試験そして入試は最も緊張する瞬間です。親御さん以上に期待と不安を覚えます。しかし、毎年毎年の経験から少しずつ対処法やアドバイス法も学習していくものです。さらに、いつになっても10歳~12歳の子ども達の成績はぶれるものです。なかなか安定することは困難です。それは心も体も成長の時期と重なることも要因として考えられます。偏差値で言えば、5から10、場合によっては20も当たり前のように変動します。これは中学受験特有のものです。
ですから模擬試験ではなるべく悪いものを出し、失敗を積むことで徐々に本番に向けて強い心を養う準備にもなっているわけです。逆に好成績の親子ほど維持することに苦慮します。偏差値で言えば60~65以上の世界ではどんなに頑張ってもさらに上に行くことは容易ではありません。逆に成績を落とさないプレッシャーにつぶされる場合もあります。

中学受験では照準を合わせるタイミングが大切です。時代や流行が早期教育、莫大な演習量と言った流れで多くの子ども達に過度の負担が課せられています。そして徐々に失速しリタイヤしていく親子も少なくありません。要は照準を6年の2月1日にうまく合わせ、決してそれ以前に子ども達をつぶさないことです。この微妙なさじ加減がアナログ的なのですがとても大切でもあります。しかし、それはいつも子どもを見守る環境があれば大丈夫です。
たくさんの失敗は早めに経験させてあげましょう。その経験が必ず成功へとつながります。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 29, 2007
真の学力=我 慢+継 続
暑いと我慢の限界も短くなりがちです。しかし、我慢してこそ真の学力につながることも確かです。算数では何度も図を書き直す、条件の整理の仕方を工夫する、考えられることがらを書き出すことなど、ある程度の時間をかけても取り組ませたい分野・問題があります。あきらめず繰り返し繰り返し復習する子は必ず成績に直結していきます。しかし、簡単にあきらめ、中途半端で理解したつもりになる子は、いつになっても考える力が身につきません。
国語では長めの長文をていねいに読む、字数の長い記述も直しをしながらも完成度を高めることなど、算数同様に粘りと我慢が必要です。特に記述はすぐにその効果が表れません。継続して取り組み、書ける量が増えていく、あるいは文章がわかりやすくなるものです。小・中学生の場合特にこの変化が顕著です。
ところが最近の子ども達は書くことをあまりにも行っていません。この夏休みに日記すらあるいは読書感想文すら課題として提示されていない子も少なくありません。子ども達の書く力はいったいどこでどのように養っていくのでしょうか。もしかするとそのまま放置される可能性も大です。
親子の交換日記でも構いません。1週間のできごとを書き記す「週記」でもよいでしょう。空想的な子だったらお話を作ってみてもよいと思います。今からでも継続的に書く訓練をしてあげましょう。しかし、やりなさいと言ってもやり方を知らない子ども達です。まずは私達が手本を見せ、簡単にやれそうだ!なるほどそうやればいいんだ!という印象を与えるきっかけを作りましょう。

☆ 2007年夏 子ども達の力作 「5年社会の課題・年表作り」 一生の宝物です!

投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 28, 2007
2007年 夏のしめくくり
今週で長かった夏休みも終わり。とても暑い夏でした。いつでもどこでも子ども達は元気です。汗を一杯かいて頑張りました。今週末は夏の総括に家族会議を開催しましょう。ポイントは次の項目です。

・頑張ったことを評価する(誉めて認める!→ 精神的にも大人になったね!)
一生懸命に取り組んだことをしっかり評価してあげましょう。まずは結果よりも経過です。何度かの失敗を繰り返したが、前向きにやれた点をきちんと伝えてください。例えば、お手伝いをほぼ毎日にわたって取り組んだこと、毎日の計算や漢字をほぼクリアしたことなど、勉強面と生活面での評価で8割方できたことは誉めましょう。
・結果が見えるものを高く評価する(ほら!こんなによくなってるよ!)
夏休み前のノートを比較してみましょう。明らかにノート整理が上手になったこと、計算ミスが減っていること、字がていねいになっていること、取り組む量が増えたことなど、目に見えてその成長がわかるものは現物を見ながらさらに高く評価してあげたいものです。意外に毎日見ていると気付かないこともあるものです。しかし、1ヶ月間の推移・経過を見ると明らかです。よく見てあげることが大切です。また、最も忘れてはならないことは心と体の成長です。小学校高学年になると伸び盛りです。人への気配り、体の成長そしてちょっと親に反抗することも成長です。これらの成長こそ親にとって最も嬉しいことです。
・秋への引継ぎ事項(残念だけど、秋以降に続けてやってみようね!)
夏休みは決してよかったことばかりではないかも知れません。そんな反省点は書き出して秋以降の課題にしておきましょう。机の前に貼るなどして意識をして過ごすようにしたいものです。また、子どもだけに限らず、ここは親の側の反省点も忘れないことです。先に親の反省を示してあげると結構子ども達は安心するものです。親だって人間で常にパーフェクトではないんだということもまた、大切な認識かも知れませんね。
長くて暑い夏休み、親子ともども本当にお疲れ様でした!
☆ hotline(ホットライン) メールマガジン 中学受験 合格への最短コース
8月-2号はこちらから
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 27, 2007
中学受験 焦りは禁物
まだ残暑が続いていますが風はさわやかです。残る夏休みもあと1週間、そして週末から日曜日にかけて首都圏ではいくつかの模擬試験が開催されます。目的は夏のチェックです。ところが親御さんはすぐに夏の効果を期待するようです。40日間がんばったのだからこの試験で成績もうなぎのぼり・・・と。ところがなかなかそういかないこともあります。

☆皆既月食直前 8月26日の【月】
毎回お話しをさせていただいておりますが、模擬試験の最大の目的は弱点を把握し、いち早くその補強をするためです。ですからある程度浮き彫りになった方が私達にとっては対策が立てやすいのです。ところがほとんどの教科、ありとあらゆる単元が穴ばかり・・・と言った場合は、その対策に苦慮します。そういう意味でもまずは好きな教科、得意な単元は必ずとる!ことを確認しておきましょう。どんな受験生でも受験当日にパーフェクトな状態とは言えません。誰でも苦手な分野、出てほしくない問題があるものです。しかし、どの学校もそれぞれ合格ラインは満点ではありません。
この時期の模擬試験はチャレンジャーのつもりで受験させてください。やってやるぞ!という気持ちで試験に臨むのと、受けたくないな~というブルーな状態で受験するのでは受験前にすでに得点差がついています。弱点補強は秋以降の柱です。決して「がんばるのよ!」とか「いい結果を期待しているわね!」と言ったプレッシャーをかけず試験は堂々と受けてきてください。ただし、今週は計算・漢字・各種知識を軸に試験前の点検です。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 24, 2007
逃げる子ども 逃す親
相変わらず子ども達は勉強からどうやって逃れようかと思案しています。そしてその多くは親子の曖昧な会話にその逃げ道を見出します。
(母)「宿題はやったの?」・・・(子ども)「うん!やった!」・・・(母)「何をやったの?」・・・(子ども)「算数と理科の宿題をやったよ!」・・・(母)「そう!」・・・ とまあ、きっとこのような会話が一般的なのでしょう。ところがこの会話の中にはたくさんの逃げ道が潜んでいることがおわかりでしょうか? それでは、正しい会話をご紹介しましょう。
(母)「宿題はやったの?」・・・(子ども)「うん!やった!」・・・(母)「じゃあここにもって来てごらん」・・・(子ども)「うん、わかった!」・・・
おわかりでしょうか。このようにいつも意識を持って見ているよ、という意識付けが大事なのです。もちろん、どのテキストのどの問題ができていてどれができていないのかと言ったミクロ的な部分はおいておき、とりあえずはこの確認法からです。
常に現物で確認しましょう。

☆ 栄光学園中学校 (神奈川県鎌倉市) より臨む 清泉女学院中学校 (神奈川県鎌倉市)
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 23, 2007
中学受験 志望校別対策
2007年度の中学入試問題を見ると、それぞれ学校のカラーが表れています。大きく分けると次のようになります。
<入試問題傾向>
○選択式・・・多くの教科で記号の選択式によって回答させる形式。算数では解答のみの記入が多く、途中式や作図のようなものがない。国語では漢字などの知識が多く、読解問題でも記号の選択式が多い。理科や社会ではほとんどが記号の選択のため、問題の量も多め。処理能力が問われる入試となる。
○記述式・・・国語ではほとんどが自分の言葉で答える形式。算数では途中式や作図、考え方を書かせる形式。理科・社会では原理や考え方、あるいはテーマ記述のような形式が多く、表現力と書く力が求められる。
<相性>
○選択式・・・処理能力が速く、決断力が高い子によい。いろいろなことに興味を持つ子によい。
○記述式・・・ひとつひとつにじっくり取り組む子によい。また、自己表現が上手で自分をしっかりと持っている子によい。
このように、傾向による相性も入試当日の得点に影響します。よって、学校選びと同時に志望校対策の重要なテーマでもあります。
☆ オーダーメード hotline(ホットライン)
志望校別特別コース入試問題分析はこちらから
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 22, 2007
夏休みの宿題 2007
長いと思っていた夏休みもあと1週間で終わりを迎えます。そうなると慌てるのが子ども達。予定では今頃終わっていたはずの宿題がまだ手付かずのものも。そして、日記に至ってはほぼ毎日が同じようなコメントになることも。いつになったらこんな人生に終止符が打てるのでしょうか。
こんな状態が小学生以上に中学生に多いようです。また、特に進学熱の高い私立中学校では、多くの宿題が出されていますので、今頃 フーフー 言いながらも頑張っている子も少なくないのではないでしょうか。読書感想文、夏期テキスト(主要5教科)、日記、テーマ別レポート(理科や社会)など、今日も何人かのフォローをしています。
今週中にもう一度、お子様の夏の宿題の進捗状況を確認してみましょう。
また、来年こそは、7月中にある程度片付けられるように記憶にとどめておきましょう。
☆ オーダーメード hotline(ホットライン) 志望校別特別コースのご案内
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 21, 2007
中学受験 夏の疲れ
猛暑も徐々に緩やかになりそうです。すると子ども達に夏の疲れが訪れます。特に長時間にわたって塾に拘束されてきた子どもたちほど、その疲労があちこちに現れ始めます。最も出やすいのがお腹かも知れません。長時間机に向かっていると姿勢によってはお腹が圧迫されます。運動不足も影響し、消化不良や炎症も起きるかも知れません。
子どもは高い順応性を持ち合わせています。そのため、結構頑張れてしまう分、まだまだ体力の面では発展途上です。つい、無理をさせてしまって肉体面あるいは精神面にその影響が出ることもありますので、常に子ども達の表情や食事面をよく見てあげましょう。
冷たい飲み物、冷えすぎるエアコンに注意し、食事もできるだけ消化によいものを食べましょう。そしてしっかりと夏の仕上げにかかりましょう。また、徐々に気候も秋に変わっていきますので、夜の間に風邪を引くこともあります。いつまでも涼しい格好で冷やさないよう、気を配ってあげましょう。受験勉強を始めてみると、つい勉強面だけに気がとられ、心や体の面が後回しになってしまうことがあるようです。くれぐれも注意してあげてください。
☆ オーダーメード hotline(ホットライン) HPを更新しました
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 20, 2007
言葉で優しく、態度で厳しく
そろそろ夏の終わりも見えてきました。そこで、今日は復習の鬼になる術をお話ししたいと思います。
中学受験に限らずどんな勉強でも復習はとても大切です。しかし、これを嫌がる子どもが多いのはなぜでしょうか。それは面倒だからです。逆に好きな教科や好きな単元あるいはできる問題から手をつけたり、できそうな問題しかやらない子がいます。
でも、これではいつまでたっても苦手な分野の克服にはなりません。では、どうすればよいのでしょうか。結論は指示を出す側にあるということです。つまり、復習に対し厳しい目を持っている人に対しては手を抜きませんが、そうでない人に対しては手を抜くことを覚えるものです。例えば、「今日は○○算の復習が終わらない限りは勉強を終わらせません」という説明の仕方と、「今日は○○算の復習ができたらやろうね」では子ども達にとって180度以上の違いを感じるものです。当然、後者の場合には「わからない!」とか「できない!」あるいは「疲れた!」「眠い・・・」などとあの手この手を使って逃げようとします。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 17, 2007
東京都 私立学校展
大混雑!
凄まじい人・人・そして人です。気候は少し涼しくなりましたが、ここはまだ熱気・熱気・そして熱気です。

19日が最終日です。明日も暑いことでしょう。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 16, 2007
涼を求めて
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

☆千葉県 八街
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 15, 2007
高校野球を読む!
終戦記念日の今日も全国各地、そして高校野球が熱い!
すでに引き分け再試合や逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームなど、思わず目頭が熱くなるプレーに今年もまた勇気を与えられます。そして、ここにもまた男子の接し方のヒントを垣間見ることができました。
「魂」・・・帽子のひさしやグラブの表面に自分に対する気合の言葉を目にします。その中でも目に留まった言葉です。
「みんなを信じろ」
準決勝を中心にまだまだ盛り上がる甲子園。さらなるヒントが得られることでしょう。

☆合格する7つの条件 その4 『信念』 は第2章
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 14, 2007
残暑お見舞い申し上げます
連日の猛暑、いかがお過ごしでしょうか。
記録的な猛暑が続いています。受験生にとっては何かと勉強の妨げとなることも多く、夏休みで一番の正念場を迎えていることと思います。昔から言い伝えられていることわざで『子どもが騒ぐと雨』というのがあります。雨が降る前は低気圧が近づいてきます。この低気圧はその言葉通り気圧を下げます。気圧が下がることで自律神経が刺激され、子どもたちがいつもよりも自制心が薄れてにぎやかになるのかも知れませんね。また、低気圧が近づいているときというのは湿気も多くなります。そして湿気が多くなると声や音は反響しやすくなるものです。そのためいつも以上に子ども達の声が耳に届くのかも知れません。ことわざにはそれなりの理由があるものです。
子どもの感覚は動物的で繊細です。ちょっとした「気」を読み取ることもできます。空気や湿気だけでなく弱気や強気、あるいは本気と言ったものまでその敏感な五感で感じ取ります。つまり、大人が弱気になったり、子どもに対して信頼以上に不安を感じていることも微妙に察知するものです。特にお母さん、お父さんとは長い長い間に渡って時間と空間を共有してきていますから、ちょっとした素振りでも心の動揺を把握します。この夏休みにはずっとわが子の学習への取り組みを見る機会がありました。そんな様子を見ていると、不安に感じることもあるかも知れませんが、確かに去年の今頃と比べても、勉強面の進歩を確認できたことと思います。まずは集中時間です。昨年よりも格段に集中できていませんか。あるいは自分でテキストや問題集を開いて勉強に向かっていませんか。そういう学習に対する姿勢こそが高い評価にあたります。これら進歩が見えれば心から誉めましょう。親から成長していると認められることほど、子どもにとって嬉しいことはありません。そしてこのことが大きな自信となって勉強面でもプラスに作用します。そのためにも、わが子の様子を客観的に見守れる心のゆとりが必要です。些細なことでイライラせず、おおらかな環境の中でしっかりと勉強に集中してもらいたいと思います。
そろそろ夏も後半を迎えます。当初やりたいと思って計画していたことは順調に進んでいるでしょうか?あるいはちょっと遅れ気味でしょうか。要は形式以上に中身が大切です。中途半端な100%よりも完全な70%を目指して、ていねいさを維持してください。ていねいに読み、ていねいに考え、そしてていねいに書くことは学習における最重要目標です。
では、残暑に負けず、無理なく、無駄なく、元気よくいきましょう!
投稿者 yoshinori_y : 06:19 PM | コメント (0)
August 13, 2007
中学受験 柔軟な考えと工夫Ⅱ
今回は2007年度入試問題より考えてみましょう。やはり、「数の性質」「規則性」そして「場合の数」と言った調べ物が多いのが近年の入試傾向です。つまり、どの受験生も何年も受験勉強を経てきているため、一般的な単元は解けて当たり前。結局差がつかないのでしょう。すると、与えられた条件に沿って的確に答えにたどりつけるかどうかを探ってきています。それでは、今回は【武蔵中学校】と【桜蔭中学校】の算数の問題を見てみましょう!
■武蔵中学
・42で割っても、56で割っても2余る4けたの整数のうち最も小さい数は( )です。
→ 求める数は42と56の公倍数よりも2大きい数で4けたのうち最も小さいものです。最小公倍数は168です。つまり求める数は・・・ 168×6+2 ≧ 1000 により、1010となります。
<解説>一瞬、特に特別な問題ではないような印象を受けます。しかし、ここには2つの落とし穴があります。1つ目は公倍数です。最小公倍数を求める段階で42も56も7の倍数であることに気がつくかどうかが分かれ道。次に求める数が4けたの最小です。普通は3けたが多いのですが、この問題は4けたになります。よく問題文を読まない受験生はここではじかれた問題になるでしょう。
□桜蔭中学校
・立方体に1~6までの目がかいてあるサイコロがあります。次のルールで「すごろく」をおこないました。
スタート・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴール
○ → ○ → ○ → ○ → ○ → ○
「すごろく」のルール
最初スタートにいて、サイコロをふり、出た目の数だけ矢印の向きに進みます。ただし、出た目の数だけ進むとゴールを超えてしまうときは、サイコロをふった場所にそのまま止まっていることにします。ちょうどゴールについたら、あがりとなります。
・A君は、ちょうど2回サイコロをふったあがりとなりました。A君の2回の目の出方として考えられるものをすべて書きなさい。解答らんは全部使うとは限りません。
→ 1-4、2-3、3-2、4-1、6-5
・B君は、ちょうど3回サイコロをふってあがりとなりました。B君の3回の目の出方として考えられるものは何通りあるか答えなさい。
→ 1-1-3、1-2-2、1-3-1、1-5-4、1-6-4、2-1-2、2-2-1、2-4-3、2-5-3、2-6-3、3-1-1、3-3-1、3-4-2、3-5-2、3-6-2、4-2-1、4-3-1、4-4-1、4-5-1、4-6-5、6-1-4、6-2-3、6-3-2、6-4-1、6-6-5 ・・・ の25通り。
<解説>さすがに桜蔭です。ゴールを超えてしまう数が出たときはそこにとどまるという条件が付加されています。よって、最初の問題で 6-5 が考えられ、後半の問題でも -5や -6が考えられます。入試初日の2月1日にこの条件を見落とさずに冷静に答えられるかどうかがかぎとなる問題です。言い換えれば、これぐらいの条件にも的確に答えられないと桜蔭には合格できないということでしょうか。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 10, 2007
中学受験というフライト飛行
遠い昔、ある国へ旅した時のこと、香港からの飛行機はかなり気圧の不安定な航路を飛んでいました。そして、長い時間に渡りとても激しい揺れに見舞われ不安の中でのフライトだったことを覚えています。
中学受験もある意味フライトに似たところがあります。まずは緊張の離陸。まさに受験勉強を始める時に似ています。乗員・乗客が緊張の一瞬を迎えます。それは塾での最初の授業の日のようです。そして無事に地上を後にします。さあ、問題はここからです。安定した飛行を保つためグングン上昇していきますが、途中で雲や強風あるいはエアポケットのような障害に遭遇します。この間は操縦かんを離せません。何度も揺れを伴い、それでもバランスを保ちながら目標の高度まで上昇し続けます。多くのパイロットが最も緊張を覚える時だそうです。私達も受験勉強を始めた親子が安定した日々を送れるまで、やはり目が離せません。
そしてようやく水平飛行に入ります。受験勉強では普通この到達地点に至るまで早くて3ヶ月、遅くて半年、いや場合によっては1年以上もかかります。機長である子ども達を支えるクルーがシートベルトを一旦外せる時です。
それでついに着陸する滑走路が見てえてきます。そう!中学受験の入試日です。ところが、離陸もそうですが、着陸もまたさまざまな困難が待ち受けています。高度を下げていくとやはり気流や気圧の不安定なところにぶつかります。そしてもうこの段階では自動操縦ではなくしっかりと操縦かんを握る受験生とそれを支えるクルーが全員で最後のミッションに向かいます。風に煽られ機体のバランスを崩します。さらに減速。逆噴射を用い機首を上げながら失速に注意します。ところが、入試が近づくとクルー全員の呼吸が乱れることがあります。不必要な行動に出て機体のバランスを崩すこともあります。速度計と高度計そして目標地点の位置を確認しながらの着陸態勢は非常に難しい技術が必要です。受験では精神面と肉体面そして学力のバランスを上手に保ちながら子ども達への影響を最小限度に抑えます。どれか一つでもトラブルを起こすと機体はたちまち失速し危険な状態になります。緊急事態にもなりかねません。
ところが最近は飛行機も滑走路も準備したから、後は自分でフライトして無事に目標地点に着陸しなさい的なことを子どもに示す親御さんがいらっしゃいます。それはあまりに無謀です。上記のように最後の格納庫にてエンジンを停止するまではクルー全員がしっかりと見守らなければ無事にフライトは成功しないのは当然です。子どもはまだまだ発展途上の12歳です。
いつもしっかりと見守り、何かあれば迅速なサポートができるコックピットを常に保ちたいものです。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 09, 2007
『日経kids+』の取材 そのⅡ
今日は 『日経kids+』(日本経済新聞の系列誌で4歳~9歳ぐらいの子どもを持つ親御さん向けの情報誌) の取材を受けました。2月号に続いて2回目になります。今回のテーマは忙しい現代の子ども、親御さんのための「タイムマネジメント」特集だそうです。最近話題の子どもにいい家の間取り、子どもの集中力を高める方法などをインテリアデザイナーやコーチングの皆様からコメントをいただくそうです。
私達 hotline(ホットライン)は勉強法や親の関わりについてのパートでした。日ごろこのブログを通してお話しさせていただいていることを凝縮してご回答申し上げました。
9月18日(火)発売の11月号になるようです。どうぞ、お楽しみに!
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 08, 2007
中学受験 柔軟な考えと工夫Ⅰ
小学生の算数は抽象的なものを具体化することです。そして、そのために「線分図」や「面積図」「グラフ」「樹形図」やいろいろな図や表を用いて学んでいきます。そしてそこから考え方や解き方を確認していきます。そのため、「なるほど~」とか「そうなんだ~」・・・と言った驚きや感動を体感するのも算数の面白さです。いかに手を使って目に見えるものに置き換えていくことが大切かを学習していきます。
『数の性質』では書き出して調べることできまりがわかり、規則性を見出します。
(例) 1~200までの整数の中で、「5で割れば3あまり、3で割れば2あまる数」は( )個あります。
(女子学院中 改編)
5で割って3あまる数・・・3、8、13、18、23、28、33、38、43、・・・
3で割って2あまる数・・・2、5、8、11、14、17、20、23、26、29、32、35、38、・・・
これから二つの条件に共通する数は、8、23、38、・・・と15の等差数列で出てくることがわかります。
よって、求める数は 8+15×□≦200 より、□=0~12の合計13個となります。
※数の循環、いろいろな数列
① 1÷7=0.142857142857142・・・ → (142857)のくりかえし
② 7を100回かけたときの一の位の数字の求め方 → 7×7=・9、7×7×7=・・3、7×7×7×7=・・・1、7×7×7×7×7=・・・・7、7×7×7×7×7×7=・・・・・9 ・・・ → (9、3、1、7)の くりかえしで、100÷4=25 このくりかえしがちょうど25回だから、求める答えは 7。
③
・1、3、5、7、9、11、13、15、・・・(等差数列)
・1、2、4、7、11、16、22、29、37、46、・・・(階差数列)
・1、4、9、16、25、36、49、64、81、100、・・・(平方数の数列)
・1、8、27、64、125、216、343、・・・(立方数の数列)
・1、1/2、1/4、1/8、1/16、1/32、1/64、・・・(等比数列)
『場合の数』では基本がツリーによる書き出しです。順列でも、小学生の場合は先に公式を与えず、まずは書き出してそれぞれが同じになることを確認した上で積の法則を説明します。
(例)A三、B美、C雄の3人の並べ方
A-B-C、A-C-B、B-A-C、B-C-A、C-A-B、C-B-Aの6通り。計算では □(3通り)□(2通り)□(1通り) → 3×2×1=6通り
(例)A三、B美、C雄、D太、E子、F恵の6人の並べ方 6×5×4×3×2×1=720通り
『速さ』でも線分図を上手に用いると旅人算や流水算と言った単元で威力を発揮します。さらにダイアグラムを用いると旅人算も相似形に置き換えて解くこともできます。
そんな小学生特有の考え方、解き方がたくさんあるものです。中学受験を通して、このような感動と驚きをたくさん味わってもらいたいと思います。そして勉強が楽しいものなんだという気持ちを大切にしてほしいと思います。
☆【2007年 中学入試 国語入試問題 出典一覧】は こちらから
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 07, 2007
ちかごろの大学受験事情Ⅱ
今回は大学受験の最高峰、医学部入試についてみてみましょう。
【2006年度入試における論文出題問題】 医学部
・東京医科歯科大学(後期) 医・歯共通問題 『翻訳文化を考える』(柳父章)から、よのなか、世間、社会の違いについて300字で、カタカナ語の影響について(300字)
・横浜市立大学(前期) 短文テーマ 『少子化の原因と対策について』 (1000字)
【2007年度入試における論文出題問題】 医学部
・福島県立医科大学(後期) 「論理的推論」の実践問題(約400字)
(英文)「チェスゲームにおける人間とコンピュータの比較」(各規定)
数直線上の点運動について(計算・説明・証明)
・自治医大 なだ いなだ「信じることと、疑うこと」より、がん告知について(300字・400字)
ラッセル・フォレスター、レオン・クライツマン「生物時計はなぜリズムを刻むのか」より(図示・400字)
・北里大 藤原正彦「国家の品格」より、世界に出て、人間として敬意を表されるような「国際人」(800字)
などなどこう見ても高い学力はもちろんのこと、さらにいろいろな種類の書物に触れ、書く事を普段から高く要求される入試です。
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 06, 2007
ちかごろの大学受験事情Ⅰ
今年は高校3年生の大学受験生もいます。そのため、中学受験以上に細分化された入試システムとその対策が求められます。そこで、今日はいつもと指向を変えて大学受験事情についてお話ししたいと思います。
<ある私立大学のおもな入試>
●AO入試・・・その学校の基準に従い、自己PRおよび特殊技能を発揮して挑む入試
(入試内容例)・志望理由書 ・調査書 ・面接 ・適性検査 ・その他
※学校によって異なる
●推薦入試・・・①公募推薦入試・・・高校学校長推薦による入試
(入試内容例)・面接 ・課題作文 ・書類審査 ・その他
※学校によって異なる
②指定校推薦入試・・・推薦を依頼する高等学校(指定校)を決定したもの
(入試内容例)・公募推薦入試に準ずる
●一般入試・・・学科試験を重視する入試
(入試内容例)・学科試験 ・その他(学校・学部・学科によって面接、書類審査もある)
●センター試験利用入試・・・大学センター試験を利用し、大学の指定した教科・科目の成績で合否を決定する
●帰国子女入試
●社会人入試
これらの入試方法と試験日程も複数開催もある場合は、実施日時の選択も可能。さらには複数回を受験し、そのうち最も高い得点を合否基準に用いる学校もある
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 03, 2007
中学受験 8年ぶりの再会
先日 帰宅のため始発駅の電車に乗り、発車までの時間を待っていると、正面に座っていた若い学生風の女性が 「横山先生!」 と声をかけてくれました。すると8年前のSさんだとわかりました。4年の時に父親の転勤で関西からこちらに越してきてすぐに塾へやってきました。ところが最初はなかなか算数が大変で入門クラスからのスタートではあったものの、問題が解けないと涙を見せる日々が続きました。しかし、熱心なお母さんとの二人三脚が徐々に徐々に効果を発揮し、その年の夏以降着実にクラスを上げていくことができるようになりました。
このようにスタート段階での厳しい「洗礼」が頑張る根源につながったのでしょう。その後も順調に伸びていき、見事最難関大学附属系の中学に合格しました。今では弟と一緒に同じキャンパスに通うのですが、その日、わずか数十分ほどの間でしたが、しんみりと言っていました。「やっぱり私 大学受験した方がよかったかな!?」
きっと、長い間にわたってハードルというものがなかったため、このコメントになったのかも知れませんね。目の前に迫ってきている就職という大きな目標が彼女にいろいろなことを考えさせているのでしょう。
いつもあと一息、あと一息という高い目標があってこそ、さらに才能を伸ばす子もいるのです。

☆『合格への最短コース』 学校選びのアドバイスは第5章・・・「子どもに合う学校、合わない学校」
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 02, 2007
夏の親子バトル勃発!
普段はなかなか一緒に長い時間過ごすことができないわが子と、この夏休みは時間を共有することができる貴重な時でもあります。しかし、いざその日も一日一日長くなってくると、楽しいひと時どころか、わが子の悪い面ばかりが目につくばかり。特に勉強面では雑でいい加減で、理解していないのでは!?と言った全てマイナス指向になって急に不安に陥るものです。
そして・・・「いつから勉強するの!?」、「何でできないの!?」、「グズグズしないで早くやんなさい!!」・・・と口からこぼれてしまうと、「今やろうと思っていたのに何で言うの!!やる気をなくしちゃう!」、「いっつもそればっかり!僕のことをそんな目で見ているでしょ!」、「いっつもうるさいんだよね!まったく!!」・・・と、ついに夏の親子バトル第2弾が勃発します。
しかし、よく考えてみてください。この夏休み、子ども達はプールや遊園地、映画・・・と言った誘惑にも負けず塾に通い、帰ってきたかと思えばまた復習。それはそれは大変な重労働を課せられているのです。きっと、私達大人でも順応するだけで精一杯かも知れません。しかし、子ども達はがんばって成し遂げてしまうのです。ここは親の方が一段高いところから見下ろしてあげたいものです。くれぐれも同じ土俵で争わないことです。一歩引く勇気を養う時期かも知れませんね。
親子バトルの後に残るものは単なる不快感だけです。特に子ども達に勉強を阻害させる環境を作ってはかわいそうです。落ち着いた静かな環境で安心感を保ちたいものです。

☆暑中お見舞い申し上げます
投稿者 yoshinori_y : 12:00 AM | コメント (0)
August 01, 2007
中学受験 夏期講習の意義
中学受験生に限らず、高校受験を目指す中学生、大学受験を目指す高校生、さらには小学校受験の幼稚園生にいたるまで、この夏休みは塾や学校の『夏期講習』に参加しています。朝から小さな子ども達が電車を乗り継いで塾へ向かう姿はいろいろ考えさせられますが、ただただ子ども達のパワーに感心します。
さて、そこで今回は『夏期講習』の意義についてお話ししたいと思います。そもそも多くの塾ではレギュラー授業で毎週毎週新しい内容を学習します。復習している間もなく新しい単元が迫ってくる。そのため、じっと止まってていねいな復習ができないとか、迫ってくる新しい学習の前に少しだけでも準備をしておきたいという思いが出てきます。もちろん私達も同様に、この子達にもう一度しっかりと復習をさせてあげたい、先の予習をしておいてあげたいという思いがこの季節講習のメニューになるのです。
中学受験生においては6年生が4教科の総復習、5年生以下は1学期の復習と2学期の予習、そして生徒によってはピンポイントで弱点補強をしてあげたい、志望校対策のため、記述の練習をしておきたい・・・と言った指導者側の思い入れとプランがあるものです。そしてそのプランが単に夏休みの間に限ったことではなく、受験およびその先まで視野に入れた中・長期のビジョンになりますから、よく経過を見守りながら必要に応じて修整をしていきたいと考えています。
わが子の夏の課題とその対策について具体化しておき、本人、親御さん、そして塾の先生といつも共通認識として確認しておきましょう。決してマンネリの夏にならぬよう、学習のトピックを挟んだり、ちょっと気分転換に出かけたり、ずっと長い時間に渡って机に向かってばかりいないようにしたいものです。
いよいよ8月、夏もあと1ヶ月です。夏の本番もこれから。心と体のバランスも大切に過ごしましょう。

☆夏期講習中は自転車が活躍しています