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July 10, 2007

深刻な学力の低下

 毎年可能な限り私立中学校へ足を運び、実際の校舎、教室などを拝見し校長先生はじめ多くの先生方とお話しをする機会を大切にしています。その中で、なかなか目には見えなかった部分や認識が足りなかったことも浮き彫りになります。

 普段の学習指導ももちろん大切なわけですが、その子の人生にとって大きな影響を与えるかも知れない学校選びもまた重要なことです。近年の教育現場は子ども達の変化に適応し、短いサイクルで変化を遂げています。それほど子どもに対して真剣勝負を挑んでいるわけです。この「子どもの変化」についてお話ししたいと思います。

 どの学校でも共通なことは子どもの学力の低下です。実際に入試問題を解き、その結果を分析するとさまざまなことが見えてくるようです。

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(記事の内容とは関係ありません)


 ■国語  長い文章を読むのに時間がかかり、問題全体まで手がつけられない受験生が出ている。そのため、長文の文字数を削減する学校も出ています。また、漢字やことわざ慣用句と言った知識での得点率は高いものの、自分の言葉で表現する記述では得点率がぐっと下がります。つまり、実際に使うことのできる語句・知識が少なく、それを文としてまとめていく力が低下していることです。確かに最近の小学校では夏休みに読書感想文や観察日記などを提示しない場合は多いようです。

 ■算数  文章問題の得点率の低下と動き・変化のあるものに対する得点率の低下が際立っているようです。つまり、これは算数の学力低下以上に上記の国語に含まれる要素によるものと考えられます。具体的には計算や単純な問題は高い得点率なのですが、長い速さの文章題や図形を移動させたり、自分で作図をしてその軌跡を求めたりすることです。文章が早く正確に読めないこと、作業が上手にできないことのようです。確かに三角定規や分度器、コンパスの使い方がどうもぎこちないようです。

 ■理科  物理分野の計算系がのきなみ低下しているようです。てこ、てんびん、ふりこ、滑車、輪軸、電気、音と光が特にそのようです。原理や考え方を重視する単元の理解力が低下し、生物や化学など覚えるものは高得点のようです。

 ■社会  国語と同様に、文章題形式で読み取らせ、自分の言葉でまとめさせるような形式だとのきなみ得点率が低下します。ところが、知識の穴埋めのような単純な出題には適応します。さらに、地理・歴史・政治の融合問題のようなものもうまく適応できないようです。


  この傾向は多くの学校で共通する事柄です。つまり詰め込んだ受験向けの知識での得点は積み上げられても、根本的などうして?なぜ?と言った考察的な出題や読み取り、自分の考えでまとめるという力が低下しているようです。

  こう考えていくと、1年生~2年生までの2年間は学習の習慣付けがキーワードです。決まった時間に机に向かうこと、漢字、計算はていねいで確実な取り組みをする。鉛筆の持ち方、ノートのとり方も同様にこの時期に確実に身につけておきたいものです。しかも、この2年間こそ、学習の土台を作る時期ですから、決して慌てたりせず、時間をかけ、じっくりと親も向き合って欲しいと思います。

 3年生~4年生では興味・関心が広がる時期です。勉強だけでなく日常生活のさまざまな事柄への疑問や質問は可能な限り応えてあげて欲しいと思います。そして、必要ならば、さらに日曜日などを使ってお父さんも一緒に現地へ行ったり、実際に手に取ったり、あるいは家で実験をしたり物作りをしてみたりと、決していい加減に対処しないことです。短い時間で結論が出なくても、続きはまた来週とか1ヶ月間かけて月の満ち欠けを目で確認するような粘りのある取り組みが重要です。つまり、勉強で踏ん張れる子になって欲しいものです。

 そして5年生~6年生では受験勉強も本格的になります。これまでの学習スキルをさらに向上させ、処理能力を高めることです。読書であれば長い書物も苦にせずに読める、自分で書く文書も徐々に長くなる、勉強する一つのタームも30分~40分程度は集中できるようになってほしいものです。1年生~4年生までの土台作りがこの2年間で大きな差となって表れます。単純な取り組みを横並びでさせてきた子は5年・6年でも伸びません。じっくり時間をかけて取り組めない子になってしまうのです。ですから、低学年では決して慌てさせず、せかさずに何かに集中して取り組んでいる時間は温かく見守って欲しいと思います。
 
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 中学受験でも入試に向けた実践力を磨く時期が6年の夏以降にやってきます。基本的に新しい単元の学習は行いませんので、この半年間の演習量はそれまでと比べても比較になりません。しかも大きな違いは意識的にも自分が合格したいという気持ちになりますから、自らどんどん取り組むのです。だからこそ、成績の面でも大きな上昇カーブを描くのです。ですから、そのタイミングを待たずにあれこれと転ばぬ先の杖を突きすぎると、最後の6ヶ月間に失速してしまうことが多いものです。

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 ☆hotline(ホットライン) HPを更新しました
  

投稿者 yoshinori_y : July 10, 2007 12:00 AM

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